熱中症注意喚起

皆さん、本当に暑いですね。
こうも暑い日が続くと熱中症で
沢山の人が救急車で運ばれていくのを
チョイチョイ目にしますね。

私も以前、同じ方向を歩く目の前の老人(90代頃)が
急に倒れ込んだ事を思い出します。


当時の私はなぜかとても急いでおり、
老人を日陰に連れていき、意識がハッキリしていたたため
自販機で買ったアクエリアスを飲ませて、
持っておられたタオルをアクエリアスで少し飲ませて顔を
拭いて、少し休むように伝えて去った事がありました。

他にも、私の家族会(食事会)があった時に
遅れてくる両親が車の中で水分摂取を怠ったために
親父が脱水状態となり意識が失う事がありました。
親父が車で「水くれ水くれ」言っていたのに
お袋が「もうすぐ着くから我慢しろ」と
よくある光景だと思いますが
本当にこの暑さ、注意が必要ですよ。いや本当マジで

目次

熱中症と脱水症違いは?

脱水症は体中の体液が不足又はバランスが崩れている状態で、暑くても寒くても陥る可能性のある状態。
熱中症はこの太陽等の、熱い環境状態にいる事によって起こる健康上の問題を総称していうもの。

熱中症をおこして脱水状態になる事はあるが、脱水状態=熱中症ではないのである。

サッカーやバスケットなどの体育会系のスポーツ中だけでなく、文科系クラブの最中で
本人はやる気満々でも自然と意識が薄れて倒れてしまう事も多い。
熱血は大いに歓迎したいところだが、倒れてしまう前に程よく休憩を取りたいものだ。

冒頭の下の私の親父のケースでは、比較的涼しい環境にいたはずなのに起こってしまった。
即病院で点滴を打ってもらい、1時間程で元気に回復したのでよかったが、
水分摂取はこまめに行おう。

脱水の種類



テレビや街中でも至る所で「こまめな水分摂取を」と謳っているが、
水分だけ取っていればそれで良いという訳ではない。

水分は確かに重要で、高齢になるほど体内水分量自体が50%と少ない事に加えて
渇きを感じたり、水を飲むこと自体の機能が衰えたり尿失禁などを防ぐ為に
あえて飲水を控えている事もある。成人よりも水分摂取には気を付けたい所だ。
大概2400mlは必要と言われているが(食べ物に含まれる水分含めて)
この水分だけでは良くないというのはどういう事なのだろうか。

  1. 低張性脱水
    発汗や下痢・嘔吐などで体液が減った時等に、水分だけを摂取して起こる脱水がまさにこれ。
    ナトリウムやカリウムなどの電解質が不足して起こる電解質欠乏制脱水である。
    冒頭の上記に対して老人はこれに該当すると思い、アクエリアスを飲ませたのだ。
  2. 高張性脱水
    これはまさにテレビでも誰もが言っている、水分そのものの欠乏である。
    低調性と真逆にナトリウム濃度が上がり、血清浸透圧も上昇する。
  3. 等張性脱水
    上記2つともの、ほぼ同じ割合で起きる混合性の脱水である。
    乳酸化リンゲル液といって等張電解液を輸液する。

しっかり予防と対応を

上記電解質や水分をしっかり摂り、陽ざしを防ぎ、日陰での軽い運動で熱に慣らす等様々な工夫が必要になる。

高齢者だけでなく子供の場合は身長が低く地面からの照り返しによりダメージは大きく、
体温調整機能も発達しきれていない。常に水筒の水や長時間の外での活動は控えよう。

では熱中症になってしまったらどうするか・・・
完全にグロッキー状態の人に
①日陰や涼しい場所で横なってもらい、②足を高く挙げて衣服を緩め・靴下を脱がせる
③太い動脈部分(首元・足の付け根・脇)に保冷剤や冷たいもので体を冷やす
④本人のペースで水分や塩分を少しずつ取らせる

冒頭の老人への私の対応85点といったところか。

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