アルツハイマー型認知症とその対応

YouTubeアップしました。(最後に載せています)

アル血管レビーの前に

認知症の原因疾患で最も有名な4種
アルツハイマー型認知症・血管性認知症・
レビー小体型認知症・前頭側頭型認知症の
4種類を分かりやすくまとめた言葉である。

認知症の中で70%の人はアルツハイマー型認知症だと言われている。
(私は上記4・3・2・1・割のバランスで覚えている。)

その一番多いとされているアルツハイマー型認知症を見ていきたい。

目次

アルツハイマー型認知症はどんな状態?

時間的空間的連続性の遮断

海馬が萎縮していくという事はよく言われるが、
「時間的空間的連続性の遮断」これがアルツハイマー型認知症の
姿となる。

数秒前の全てが消えて、未来もなくなる。
今しか自分の置きどころがない世界。

即時記憶・近時記憶・遠隔記憶・エピソード記憶・意味記憶
時間・場所・人を順に忘れる見当識障害を起していく。


自分は誰なのか・何をしてるのか・ここはどこなのか・
この人は誰なのか・この物体は何なのか・何をしてたのか
この先どうなるか・どうしたらいいのか・・・
徐々にありとあらゆる物事が頭の中から消えていく
不安の中で生活している状態である。
つまり頭の中が自分がいるその今しかないのである。

アルツハイマー型認知症を深く知れ

認知症の当事者が自らの事を話し始めた。

若年性認知症だと診断され、人生に絶望し未来が真っ暗になった瞬間の話、
自分の中での今までの「認知症」に対するイメージと現実のギャップ
日々の生活の中で感じている事やこれまでの人生と、
これからの人生についてどう向き合うか等
当事者の生の言葉が聞けるようになった。

確実に進行していく認知症という理解があり、
これから自分がどうなっていくのか分かっていながら
人前で姿を晒し、その声を届けている事がもつ意味を
聞き手は深く感じなければならない。学ばなければならない。



「私の事分かる?」と時々パートナーに聞かれる度
「うん。」と答えられなくなる日が来る事を知っている
2人の距離感や思いを考えた事があるだろうか。

アルツハイマー型認知症のケア

アルツハマー型認知症症状が大きく
全てを完全に忘れてしまったと思われる人に
どう関わったらいいのか・・・・・
人間の2種類しかない感情
不快
において、今しかないその人の状態を快にする事が基本。


尿意や便意による不快・痛みがある事への不快・嫌な事浮かんだ不快
何か知らないけど嫌な人が近くにいる不快
そのまま表現できないので、読み解くのは大変かもしれないが
生きている今を快にする事が大切になる。不快を除去しよう。

急に昔の世界に入る時がある。
80代90代で3・40代の子育て時代に戻り
「子供が・・・」等と言って急に動き出す事もある。
仕事の記憶なのか急に何かを探し始める時もある。
そこにはその人の人生の思いれのボリュームゾーンがある。
その時を生きている

介護職であるならば、その人が表出している今生きているその時を知らねばならない。
その時代のその人を知れなくても想像でもいいから
その人と同じ世界を見る必要があるのだ。
正直介護福祉士の最低ラインと言ってしまおう。

アルツハイマー型認知症への社会の目線

当事者が語りだして何年も経っているが、
上記で認知症と診断されて「人生に絶望し未来が真っ暗になった
まさにこのまま、このイメージで社会は止まっている。
メディアでも社会のどこでも「認知症にならない為に」の言葉は
至る所で耳にする。だが診断されてからの世界がある事を伝えねばならない。

当事者が語りだしても、興味を示すのは業界人・認知症の関係者や当事者家族
だけしか興味を示していないのではないか!?
この発信される貴重な当事者の生の声をより価値あるものに
社会に向けて伝えていく事も、我々介護福祉士には重要な事ではないだろうか。

未来に不安を抱えながら消えゆく中でも、今を幸せに生きていける現実がある事実を。


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